The Next Standard
BEE WING-Standard は、約5年にわたる試作と検証を経て完成したエレクトリックベースです。
この数年で、ベースを取り巻く環境は大きく変わりました。
アンプ、エフェクト、レコーディング機器、再生環境。
すべてが高解像度で、パワフルになっています。
その中で、これからのベースはどうあるべきか。
私たちはそこから考えました。
懐古主義に寄りすぎないヴィンテージライクなフォルム。
高解像度な環境でも輪郭を失わないサウンド。
弾き手が気持ちよく集中できる、自然な操作性。
目指したのは、これらを無理なく融合させた
「次のスタンダード」と呼べる一本です。
少人数のスペシャリストがアイデアを持ち寄り、
現場で確かめ、作り直し、また確かめる。
その繰り返しを重ねてきました。
そしてようやく、納得できる一本に辿り着きました。
多くのプレイヤーの手で、鳴らされることを願っています。
Bassist / BEE WING Sound Designer
村田 隆行
音の反応を決める、最初の要素
ヘッド形状は、音の立ち上がりや反応に大きく影響します。
BEE WINGのストレートで抜けの良い音像は、このヘッドデザインから生まれています。
チューニングペグには、4点ネジ止めのオーソドックスなタイプを採用。
余計な個性を足さず、BEE WINGのコンセプトに最も自然な構成を選びました。
低域の質感は、ネックで決まる
私たちは、ボディ以上にネックの設計がサウンドを左右すると考えています。
BEE WING のネックは、第一印象ではやや太く感じられるかもしれません。
しかしその印象は、横幅なのか、厚みなのか、あるいは独特のテーパーを持つグリップ形状によるものなのか、人によって受け取り方が異なります。
設計の要としたのは、あえて抑えた横幅と、適度な厚み、そして独自のテーパーを持つグリップ形状。
このネックにより、ピッキング時の弦振動や倍音を自然に手で感じることができます。
無駄な力を必要としない、リラックスした演奏へと導きます。
トラスロッドにはダブルアクション方式を採用。
順反り・逆反りの両方向に調整可能です。
見た目ではなく、「鳴りの方向性」から設計する
ボディはP-Bassスタイルをリスペクトしながらも、BEE WING独自のデザインを採用しています。
上下・四点それぞれの削り方がEQポイントに影響するため、見た目ではなく、音の方向性を明確に意識して設計しました。
カッタウェイはオーソドックスな形状。
ハイポジションまで無理なくアクセスでき、扱いやすいバランスに仕上げています。
ピックアップはJJタイプをベースに設計。
一般的なJazz Bassよりやや荒々しく、PJタイプよりもタイトで抜けの良いキャラクターを目指しました。
このモデル専用に一からチューニングしたオリジナル・ピックアップは、バータイプでありながら、繊細なニュアンスも逃さないサウンドを実現しています。
◼︎Tip
バンドアンサンブルでは、リアピックアップを少し絞る設定もおすすめです。
Jazz Bass とは異なる、ドラムとの心地よいマッチングを体感できるはずです。
生鳴りを、そのまま前に出すために
BEE WINGには、専用に開発したオリジナル・プリアンプBW Custom 3-Band EQ を搭載しています。
コンセプトを一言で言うなら、「パワフルな生鳴りを、広いヘッドルームで受け止め、自然にそのままスピーカーへ届けるプリアンプ」。
本体の元気な生鳴りを損なわず、そこから一段上の“使えるパンチポイント”にアクセスできる回路を完成させるまで、約3年を要しました。
ナチュラルなバッファーのようなサウンドから、NYスタイルを象徴するドンシャリ、さらに存在感のあるミドルまで幅広い音作りが可能です。
さらに TESLA BW Custom ピックアップ と組み合わせることで、パーツ単体ではなく「ひとつの音」としてチューニングしています。
◼︎Tip
アンサンブルで音が埋もれると感じたら、トレブルではなくミドルを少し上げてみてください。
位置感を変えずに、キャラクターだけを調整できます。
E弦と同じ感覚で扱える Low-B
BEE WINGの5弦モデルでは、
Low-B弦にも明確な輪郭とスピード感を持たせることを目指しました。
ただ低いだけのLow-Bではなく、
4弦のE弦を弾いているときと同じ感覚で扱えることを理想としています。
弦間は17mmを採用。
18mm・19mmに慣れたプレイヤーでも、テクニカルなスラップから大きな動きまで違和感なく演奏できる設計です。
タイトで、実戦的。
BEE WINGらしい5弦に仕上がっています。